感情に気づき大切にする

 

感情は悪いもの?

感情という言葉に対して、「悪いもの」「排除すべきもの」という印象を持つ方も多いかも知れません。

特に仕事においては

 

「感情をビジネスに持ち込むな」

 「感情的になるな」

 

というセリフ、固定観念もよく聞きます。

しかし、

 

そう言っている人も含めて、人間は感情(気持ち)で動く生き物です。

 

「理屈はわかるけど納得いかないから身が入らない。」

 

という経験は誰にもあるはず。

 

 

シーンとしては、

上司・部下とのコミュニケーション

友人知人・家族との関わり

 

そこにある感情としては、

イライラ・わずらわしさ・恐れ

悔しさ、不安

...etc

 

これら感情(気持ち)は 

 

日常的に

無意識に

 

私たちの行動に影響を与えています。

 

 

まずは自分の感情(気持ち)に気付けること

自分の感情(気持ち)に気付くと、

それらに

 

支配されることがなくなります。

 

イライラするなぁ、あいつ許せないな

モヤモヤするなぁ、失敗したらどうしよう

 

という自分のサインをキャッチしたら、

 

自分の内側で何が起こっているか、観察してみます。

 

「自分の気持ち(内側の状態)に意識を向ける」

 

という表現の方がしっくりくるかも知れません。

 

感情に気付けると、冷静で安定した意識が芽生えてきます。

 

 

主語を「私」にして関わる

その感情が相手に対して向いている時、そのままの勢いで会話すると、

「君にお願いした仕事、ぜんぜん進んでいないじゃないか」

「お前いい加減にしろ」

という風に

 

主語が「相手」になりがちです。

たいてい、良いことが起こりません。

 

本当に伝えたいことよりも、

相手の存在・人格を否定する印象だけが伝わり、

目的から離れていきます。

 

そういう時は、

 

主語を「私」にする

 

と印象が変わります。

 

「”私は”とても残念に思っている」

「”私は”納期に間に合うのかどうか焦ってるんだよ」

 

といった感じです。

相手の受け取り方が変わります。

 

 

感情は人間らしさ、を象徴するエネルギーなので、

きちんと気付いて大切に扱いましょう。

 

<今日の質問>

今、自分の内側にどんな感情(気持ち)がありますか?



著者プロフィール

佐藤 春幸(さとう はるゆき)

プロコーチと人事のパラレルキャリア。コーチング・組織開発など、変化の渦中にある人と企業を支援。

米国CTI認定CPCC(プロフェッショナル・コーチ)