コーチ選びは品質×相性

※画像引用元:Experience Coaching

 

コーチングのコーチ(ライフコーチ、ビジネスコーチ)という仕事をしていると、

「自分にあったコーチってどうやって選べばいいですか?」

と聞かれることがあります。

 

「最終的には直感ですよ。」

と答えることが多いのですが、

 

「最終的の手前はどうすればいいのさ」

 

に答えてくれる記事がありました。

アメリカに本国がある、国際コーチ連盟(ICF)のTwitterで紹介されていた記事になります。

  

※原題はこちら

"Hiring a Coach: What’s Love Got to Do with It?"

 

 

コーチ選びの事前準備

 

コーチングは基本的に、定期的・継続的に受けながら行動や意識の変容をサポートしていくものです。多くのコーチは、お試しの体験コーチングを受け付けていますが、自分に会うコーチを選ぶためには、ただなんとなく体験するのではなく、

 

・事前準備

・品質のチェック

・相性のチェック

 

が重要です。

  

事前準備として記事の中では、このようなポイントが挙げられています。

 

・自分自身が、コーチングを通じてどんなことを実現したいか(より良くしたいか)を整理する。

・候補のコーチたちのWEBサイトをよく見て、どんなコーチングをするのか、そして「お客様の声」等、実際にコーチングを受けた人のレビューはどうかを確認しておく。

・コーチに質問したい(確認したい)ことをあらかじめリストアップして、体験セッションを受ける。(コーチングの進め方、費用、期間、経験、得意領域 etc.)

 

 

個人的な意見ですが、「自分自身が、コーチングを通じてどんなことを実現したいか」については、あまり言語化しすぎなくても良いかなと思っています。そもそも独りで整理することには限界があり、コーチと話しているうちに本当の課題に行き着くケースが多いからです。

 

 

品質のチェック

 

品質(コーチングのレベル)は、どうやって判断すれば良いのでしょうか。

わかりやすいのは、そのコーチが持っているコーチングの資格です。

 

コーチングは色々な流派が存在していて、「1年以上のトレーニングと実践経験を求めるハイレベルなもの」もあれば、「1週間程度で認定を得られるコンパクトなもの」まであります。

また、資格がなくても「コーチ」「プロコーチ」と名乗ること自体はできるため、それもまた状況をわかりにくくしています。

 

主には、こんなポイントを確認すると良いと思います。

・国際コーチ連盟(ICF)の認定資格を取得しているか(PCC、MCC等)

・どこでコーチングを学んだか(そのトレーニング機関の世の中的な位置づけ、どれくらいのトレーニングを積んできたのかを確認する)

 

例えば私が取得した資格は、「PCC」という国際コーチ連盟の認定資格で、専門機関でのトレーニングに加えて、500時間以上のコーチングの実践経験が必要になります。

また、トレーニングを受けた「CTI」という専門機関はグローバルで最もメジャーかつ、国際コーチ連盟から世界で初めて認定された団体になります。CTIの全プログラムを完了するには、最低でも1年、時間にして150時間以上のトレーニングがあり、世界有数のハイレベルな内容となっています。

"Qualifications
  1. Think about what you want to achieve with the coaching process. This will help you focus on the questions you want to ask a potential coach, and whether they meet the qualifications that will help you succeed with your coaching.
  2. Set up a conversation with those coaches that you feel you are aligned with.
  3. Prepare a list of questions, perhaps questions that didn’t get answered from their website and some unexpected questions that might reveal something about them.
  4. Review their website in detail to see how they coach and what their clients are saying about them in their testimonial area. The more you know, the easier the conversation will go.
  5. Ask about the coach’s credentials during the interviewing process in case you didn’t find them on their website. For example, are they members of ICF; have they earned an ICF Credential; how long have they been coaching?
  6. Inquire about the coaching program they offer: how long, how many sessions and the cost. Do they offer anything in addition to coaching (for example, the opportunity to email between sessions)? "

 

 

相性が一番重要

 

この記事の中で、「一番大事なのは相性」と言っています。

理屈というより結局そうなるのですが、相性とはどのように判断すれば良いのでしょうか。

 

コーチと話しながら、このような観点を確認しましょう。

・コーチの話に共鳴できるか

・このコーチなら、ありのままの自分で話せるか

・このコーチと一緒に、自分が望む未来に向けてチャレンジしたいと感じられるか

・コーチはあなたの質問や懸念に時間をとって、しっかりと答えてくれたか

"The Most Important Ingredient: Chemistry
  1. How do you feel talking to this prospective coach? Do you feel that you are both in alignment and what they say resonates with you?
  2. Do you feel confident that you can open up and be vulnerable with this person, be willing to be challenged and guided by this person, to help you achieve the results you want?
  3. Have they taken the time to answer your questions and concerns authentically? "

 

品質×相性の観点で、複数名のコーチから体験セッションを受けてみると、「自分がどんなコーチを求めているか」が見えてくるかと思います。少しでもコーチ選びの参考になれば幸いです。

 <今日の質問>

あなたは どんな判断軸で、日々の意思決定をしていますか?

個人および法人向けに

「ビジネスコーチング」「ライフコーチング」を提供しています。

・目標達成、課題解決に向けて、自分の殻を破りたい

・キャリアビジョンや人間関係をクリアーにして前に進みたい

・自分の人生に軸を持ちたい

といった時にお使いください。

 

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著者プロフィール

佐藤 春幸(さとう はるゆき)

プロコーチと人事のパラレルキャリア。コーチング・組織開発など、変化の渦中にある人と企業を支援。

国際コーチ連盟 PCC(プロフェッショナル認定コーチ)

米国CTI認定CPCC(プロフェッショナル・コーチ)