本業と副業じゃなくて、どっちも本業
近年、厚生労働省の方針変更もあって副業が注目されるようになりました。
私自身、10年超の人事キャリアに加えて、
プロコーチの副業を本格化させて早一年。
「プロコーチと企業人事やってます』
というと、副業そのものに興味をもたれることがちょくちょくあるので、その辺のことをつらつらと書いてみたいと思います。
下準備、助走期間を含めるとプラス2年くらいありますが、公に本格化して直近1年の変化としては
本業=会社
副業=コーチング
ではなく、
どちらも本業
という意識になってきたことです。
(意識なので、個人の見解です笑)
始めて良かった点
改めて考えるとこんな感じです。
・収入
・人脈
・成長
あえてわかりやすい順に並べてみました。
(1)収入
総収入の増加もさることながら、収入源のポートフォリオを組めるようになったことの方がメリットかなと思います。
企業が一定規模になると、商品ラインナップを広げたり、新規事業に投資したりするのと同じで、ある仕事を撤退せざるを得なくなったときのリスクヘッジになります。
(2)人脈
昔から、社外にも意識的に友人を持つようにしてきましたが、この一年は特に多くのご縁に恵まれました。
コーチングという仕事柄も多少影響していると思いますが、会社という固定化されたコミニュニティの中だけでは出会えなかった方々からたくさん学ばせていただきました。
(3)成長
コーチングの文脈以外でも多くの学びがありました。
例えば、
・自分をマーケティングする(強み、差別化、課題)
・自分が何者で何をもたらすのかを伝える
・デジタルマーケティング(ホームページ、ブログ、メルマガ、SNS、Googleアナリティクス、Googleサーチコンソール、Googleキーワードプランナー)
等。
一つ一つの詳細はまたの機会にしますが、
自分を題材に、
・自分→商品
・世の中→マーケット
と置き換えてPDCAを回してきたのかなぁと思います。
おまけですが、一人であれこれやってると
会社には何てリソースがたくさんあるのだろう
と、会社のリソースフルさを再認識した。
人やお金だけでなく、会議室、複合機、デスクなど、当たり前と感じていたインフラにもありがたみを覚えました。
※ちなみに、
「始めて後悔したこと」
も書こうと思ったのですが、一つも浮かばなかったので省略しました。
試行錯誤を楽しむ
副業のコーチングを始めて後悔はしなかったものの、苦労や試行錯誤は常につきまといます。
特に最初は
クライアントとどう出会えばいいのか?
自分のコーチングは大丈夫なのか!?
など迷いながらのスタートでした。
だんだん軌道に乗ってくると別の問題が出てきます。
・時間管理
・相手に合わせることと、自分に合わせてもらう主張のバランス
です。
書いた通りですが、特に後者はもともと苦手な私。
でも言いなりのいい子ちゃんでは、結果的に自分が納得できないケースにつながることもたくさん経験しました。
これまたコーチングという仕事柄もありますが、率直に言うべきことは言う、という筋肉をたくさんつけさせてもらった気がします。
キャリア形成上のメリット
転職を5回経験している自分にとって、
1つの会社で新卒から定年まで勤めあげることは奇跡みたいなものだと捉えています。
でも、これだけ世の中が変化し、情報格差がなくなり、経験や技術がどんどん陳腐化するようになってくると、
「自分のキャリアにもっと欲張りたい」
と考える人が加速度的に増えてくるでしょう。
そんな時、副業を使えれば、
・清水の舞台から飛び降りてやりたいことをやるか
・自分のやりたい気持ちを押し殺して留まるか
という究極の選択をしなくて済みます。
・いきなり起業じゃなくて、やりたいことを小さく始められる
・いきなり生きるか死ぬかやらなくていい
・究極の選択じゃなくて選択肢を少しずつ増やす
・トライアンドエラーが許される
「自分は本当は何がやりたいんだろう?」
「今の仕事をこのまま続けるべきかどうか?」
そんなこと、考えていても答えは出ません。
まず、ちょっと手を出してみて、
やりながら考える方が手っ取り早いし納得できると思います。
<今日の質問>
あなたが本当にやりたい仕事は何ですか?
「個人向けコーチングサービス」を提供しています。
・目標達成、課題解決に向けて、自分の殻を破りたい
・キャリアや人間関係についてクリアーにして前に進みたい
といった時にお使いください。
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著者プロフィール
佐藤 春幸(さとう はるゆき)
プロコーチと人事のパラレルキャリア。コーチング・組織開発など、変化の渦中にある人と企業を支援。
米国CTI認定CPCC(プロフェッショナル・コーチ)