牛乳瓶の底からは、真実が歪んで見えるよ

小売業界で働くAさん(40代女性)とのコーチングセッションでのできごと。
(ご本人に了承をいただいて掲載しています)
 
その日のセッションは、”会社で起きたトラブルにどう向き合うか”をテーマにスタート。
悩ましい事柄について話すうちに、Aさんのモヤモヤ、イライラの奥にある
『どうせトラブルの星の元に生まれた自分が悪いんだ。』
『自分が一番不幸。』
という、以前から無意識に繰り返されてきた思考パターンが浮かび上がってきました。
「思い込み」というよりむしろ「真実」としてとらえている雰囲気さえ漂っています。
 
そのパターンの中に、まるでミノムシのように潜り込み、身動きが取れなくなっているAさん。
コーチとしては、きれいごとではなく浮かんだ直感をストレートに伝えたくなった瞬間でした。
 
『あのさぁAさん、ちょっとコーチっぽくないこと言っていい?
悲劇のヒロインみたいなこと言ってるけど、誰にでもどこ行ってもトラブルはあるんじゃないの?』
 
そんな投げかけをきっかけにAさんは、
「自分で自分を特別視していたかも知れない」
という視点を持ち始めました。
でもここで、思い込んでいる自分を責めてしまっては今までと同じ。
 
『”自分が一番不幸という思い込み”をネガティブにとらえているけれど、
この考えとともに生きて来たメリットをあえて挙げるとすれば何だろう?
 
考えたこともないけれど、、、と言いつつ、その考え・思い込みによって自分が傷つかないように守って来たことも受け容れたAさんは、そこから一気に自分と周囲の状況を俯瞰して認識し直し、そもそものトラブルにまっすぐ向き合い行動していきました。
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Aさんに限らず、(私も含めて)誰しも思い込みのメガネをかけているわけですが、
ちょっと弱気になっている時って、いつも以上にメガネのレンズが厚くなり、
まるで牛乳瓶の底のように分厚くて真実が歪んで見えることもあります。
一人でぐるぐると悩むより、誰かに話したり、書き出したりして
その牛乳瓶の底みたいなメガネを外してみましょう。
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