「副業」が死語になる日

「パラレルワーク」

という言葉をよく耳にするようになりました。
かつてピーター・ドラッガーが『パラレルキャリア』という概念を提唱しました。
会社に勤めながら個人で事業をしたりする、二足(時には三足、四足)のわらじを
はくスタイル
のことを指します。

◯会社でエンジニアとして働きながら個人でECサイトの立ち上げ~事業運営をする
◯会社で企画業務をしながら地元の地域活性化の取り組みを推進する

など、会社だけの経験よりも幅が広がり、得られる知識・スキル・視点は
相互に良い影響をもたらします。


多くの企業で、リーダーシップ開発や次世代管理職・幹部の育成が課題に
なっていますが、研修とは違う実体験によって目線を上げるアプローチと
してもアリだと思います。

特に、

分業が進み裁量を持つのに年数がかかる大企業
誰も経営目線でも物事を考えていない、、、と社長が問題意識を持っている企業

ほど、人材開発の点でもメリットが大きいのではないでしょうか。

組織(会社)ありき、の働き方から、仕事によって会社の垣根を越えて必要な
スペシャリストが都度集まって、終わったらまた別のプロジェクトに集まって、、、
という姿に変わっていくと思います。
会社も個人も自立した状態に。

この前、お笑い芸人の厚切りジェイソン(IT企業の役員でもあります)が
こんなことを言っていました。

「よく、お笑いとITとどちらが本業かと聞かれますが、自分の人生(での役割)は
どんな仕事もプライベートも全て本業です」


会社が中心になっている生き方は、ともすると会社に依存する生き方になりがち。

自分を中心におき、
自分の責任において主体的に会社の仕事に関わる人が増えれば
もっともっと企業も個人も元気になる
のではと思います。

そうなる頃には、「副業」という言葉自体が死語になり、
全てが本業(全てに主体的に関わる)
という世の中になるではないでしょうか。



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著者プロフィール

佐藤 春幸(さとう はるゆき)

プロコーチと(株)セイムペイジ人事責任者のパラレルキャリア。コーチング・組織開発など、変化の渦中にある人と企業を支援。

米国CTI認定CPCC(プロフェッショナル・コーチ)